臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
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症例
多クローン性高γグロブリン血症を伴った形質細胞性白血病(IgA-λ型)
兵頭 隆幸岩政 喜久恵中谷 臣吾柳澤 浩介長谷川 均安川 正貴藤田 繁
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ジャーナル 認証あり

1998 年 39 巻 9 号 p. 680-685

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抄録
症例は84歳,女性。発熱,全身リンパ節腫脹にて発症。白血球数60,900/μl, 異型形質細胞を末梢血中80.5%, 骨髄にて26.4%認めた。総蛋白は9.3 g/dl(γグロブリン62.4%)で,IgG, IgA, IgMいずれも高値を示し,多クローン性高γグロブリンを認め,免疫固定電気泳動にて抗IgA, λ型のMバンドが検出された。JHとJλ遺伝子には,単クローン性に再構成が認められた。形質細胞性白血病と診断し,急性リンパ性白血病に準じた多剤併用化学療法にて寛解状態を得ることができたが,アスペルギルス敗血症を併発して死亡した。化学療法後γグロブリンは低下し,IgGとIgMは正常化,IgAは軽度上昇を示すのみとなった。また,IL-6は治療前34.3 pg/dlから10.2 pg/dlに減少した。形質細胞性白血病に多クローン性高γグロブリン血症を伴った報告例はなく,極めて稀な症例である。
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© 1998 一般社団法人 日本血液学会
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