2022 年 28 巻 p. 259-264
近年,セグメント1区間においても河道の二極化が深刻になっている.本報告では,二極化に対する維持管理技術に資するため,木曽川セグメント1区間を対象に,河道横断形状の経年変化と位況データに基づいて,砂州の冠水率,通過土砂量を表す簡易指標を提示した.これらを用いて実際の二極化進行の要因分析を行うとともに,指標に基づいて二極化抑制のための掘削高の設定を試み,その有用性について考察した.この結果,木曽川では,砂州冠水率10%を基準として二極化の進行による危険箇所が概略推定できることを確認した.また,平水位あるいは平水位+1mの高さで掘削することで,現況河道に比べて砂州冠水率が高まり,二極化抑制効果が期待できることを示した.