河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
R2年7月豪雨時の川辺川における水害防備林の氾濫流減勢の評価と配置に関する検討
徳永 至皆川 朋子
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2023 年 29 巻 p. 443-448

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抄録

本研究では,川辺川を対象に川沿いに分布する竹林(水害防備林)分布状況,令和2年7月豪雨時の水害防備林がもたらした氾濫流の減勢効果を評価し,これを踏まえさらなる氾濫流減勢対策として堤内地への樹林帯の配置を提案し評価した.防備林は2020年時点で左岸16.5km,右岸10.7kmに分布しており,1976年と比較しその多くが残存していた.令和2年7月豪雨に防備林の有無と氾濫流の関係をシミュレーションにより予測した結果,河道湾曲部外岸側と林内で最大流速の低減がみられたが,上昇した箇所もみられた.また,氾濫流速を低減させるため,樹林帯の配置,幅,密生度を変化させた場合や堤内地に河川に対して横断方向に配置した場合について評価した結果,堤内地における横断方向に配置することが配置箇所周辺と下流域の氾濫流の低減させる効果があることが示された.

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© 2023 土木学会
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