2023 年 29 巻 p. 503-508
人々の利用可能性の高い地区(水辺拠点)を抽出し,効率的かつ効果的な河川空間整備を実現するため,河川空間および周辺地域の社会・自然環境の特性を分析し,水辺拠点のポテンシャルを評価する指標案を提案した.その結果,堤内地の状況を示す指標を中心に,河川の自然環境や空間特性に係る10指標が選ばれた.また,水辺拠点の立地に基づく比較及び那珂川におけるケーススタディより,都市部と郊外部の水辺拠点では重視される要素が異なり,都市部では都市施設等の堤内地との関係性,郊外部では河川が有する空間や自然のポテンシャルが重視されることを認めた.今回提案の評価指標案は,客観的視点からの水辺拠点候補地の探索に活用されることが期待される.