2024 年 30 巻 p. 287-292
河岸侵食は,中規模河床波と密接な関係にあり,素因となる地形,進行要因となる洪水流の影響が重要となる.本論では,被災実績を有する道内の複数河川において,侵食実績と比高水深比(地形指標),積算U*(洪水指標)との関係や,危険に至る目安について検討した.その結果,河岸侵食との関係は,比高水深比と相関関係が高く,1.0以上で危険度が増加する傾向にあった.積算U*は他の洪水指標より相関関係が高く指標として適しており,10000s・m/s以上で危険度が増加する傾向にあった.こうした目安値を用いたスクリーニングにより,危険箇所の事前抽出と対応に繋がることが期待される.