良好な安全文化醸成のためには,管理者自身が,すべては人間の判断や行動によって引き起こされていることを理解し,当事者意識を持ってエラー対策を実施することである.特に,トップ・リーダが,安全を重視していることを行動で示すことである. トップ・リーダのコンピテンシーを具体的な行動として整理し,知識カタログを作り,教育研修を行い,能力管理をすることである.また, 組織内に安全推進担当者を置き,具体的な対策を立案し行動できる仕組みを構築する必要がある.知識カタログの中には,人間の持つ基本特性や行動モデルの基礎知識や判断への影響因子などを含め,体系的な知識として理解することである.「人として正しい」という判断基準が特に重要であり,組織を構成する全員がこの判断基準を持ち,実行できる仕組みを構築する必要がある.