抄録
本稿ではスライディングモード制御則を用いて,状態変数の次元数より低次元である制御出力を制御するための制御計画について考察する.r個の制御入力をもつn次元状態変数を制御するスライディングモード制御則はn - r次元の切替超平面を有する.もし制御目的が状態変数より低次元である制御出力を制御することであるならば,超平面の次元をn - rより削減でき,かつ制御出力をn - r次元の場合より早く制御できる.本稿ではスライディングモード制御系の構成問題と,線形関数観測オブザーバ設計問題との双対性を利用した設計法を提案する.