抄録
プラントモデルの考慮を必要とせず,実験の入出力データから直接制御系を設計する手法として,非反証制御が提案されている.[1] 本研究では,非反証制御を繰り返し設計法へと応用することを試み,不安定な非線形プラントである磁気浮上系へ適用し,実機への実用性を検証する.本研究の実験プロセスとして,実験データから未実験の制御系候補の非反証性を評価し,有力な候補を推定することで,繰り返し設計の反復回数を低減する手法を提案する. また,PID制御はパラメータとして三つのフィードバック係数を持ち,その組み合わせにより多様な候補を与えられるため,制御系に PID制御系を採用する. 以上から,本研究の目的として,磁気浮上系を安定化するPID制御系の決定における,非反証制御の繰り返しプロセスの有用性を検証する.