遺伝的アルゴリズムによる複数の定数乗算回路のハードウェア設計

抄録

ディジタル信号処理において頻繁に使用される複数の定数乗算(MCM) は、複数の定数と変数間の乗算処理のことであり、シフトと加算で実現される。従来のMCM回路設計では、桁上げ伝搬加算器(CPA)の数しか考慮していないため、ハードウェアレベルで見ると、より最適なMCM回路が設計できる余地が残されている。本研究では、ハードウェアレベルで演算量、遅延時間を最小とするようなMCM回路を遺伝的アルゴリズムを用いて設計する方法を提案する。