抄録
ロボットが物理法則を獲得する段階について仮説をたて、そのようなロボットを構築する際の課題を述べる。最初の段階では、ロボットは言語入力がなくても、学習を行い、第二の段階では、言語入力を得ながら学習する。第二の段階は、2つの小段階に分かれ、はじめの小段階では、読み書きを用いない。次の小段階では、読み書きを用いる。ここで取り上げる課題は、どのようにして、時間的に連続している入力から、物理法則を獲得するか、どのようにして、時間的に連続している入力から、階層的な因果関係を抜き出すか、そして、そうしたロボットを構築を試みるにあたり、どのような仮定を設けるのが妥当か、である。