抄録
本発表では、不確定要素を含む線形時変システムの安定化問題について考える。Weiは不確定システムが線形フィードバック入力により2次安定化となるための必要十分条件として、Antisymmetric stepwise configuration (ASC)構造を与えた。この条件は固定されたリヤプノフ関数に対して、不確定システムの安定化可能性を保証しているため、特殊な条件となっている。そこで本発表では、不確定システムの可制御性の条件について考察することで、Weiの条件より一般的な安定化可能条件の可能性について考察する。