抄録
走り幅跳びでは,助走が重要であるということはスポーツ選手だけでなく,広く知られている.しかしながら,選手が自分の助走パターンを目で見ながら,位置を確認し,どういうパターンで助走すれば遠くまで飛べるかということについては,必ずしも明らかでない.本研究ではまず,多数のビデオ撮影した動画像から助走パターンを抽出し,一試技ごとに助走位置のパターンを記録する.また,それぞれの飛距離を教師データとして,ニューラルネットにより,助走パターンの良否を判定するシステムを作成した.学習後のシステムは,競技者へのアドバイスシステムとしての活用ができるものになることを目指す.