抄録
我々はすでに,段取り時間を考慮した1機械重み付き納期遅れ和最小化問題に対する効率のよい厳密解法を提案している.しかし,この解法は動的計画法に基づいているため,メモリ使用量が多くなるという難点があった.そこで,本稿では,メモリ使用量削減方策として,Dominance Theorem of Dynamic Programmingに基づく削減,制約伝搬に基づく削減,分枝による削減を提案する.そして,従来の解法ではメモリ不足で解くことのできなかったベンチマーク問題に提案解法を適用し,その有効性を検証する.