抄録
非常に多機能な昨今の電子機器は、インターフェース上に表示される多数のメニュー項目の中から適切なものを選択して所望の機能にアクセスするという人間―機械インタラクションが一般的である。そのような機器について適切なメンタルモデルが獲得されている場合、ユーザは容易に正しいメニュー項目を選択できる。逆に、メンタルモデルが不適切な場合にはメニュー項目の解釈に問題が発生し、誤ったメニュー選択につながる。本研究では、誤ったメニュー選択行動の背後にあるユーザのメンタルモデル不備を推定するために、情報香と呼ばれる意味連想モデルを用いることを提案する。