2023 年 29 巻 2 号 p. 124-125
I.目的
睡眠時のみでなく覚醒時の咀嚼筋活動も顎口腔系に及ぼす影響が大きいことが最近の研究によって明らかにされつつある1-3).これらの詳細かつ客観的な特徴を解析するためには,ブラキシズムやTCHに関するアンケート調査ではなく筋電図記録に基づく解析が重要であると考えられる.
一方,我々の日常生活環境に存在する電子機器は益々増加しており,それらが発する電磁波に由来するノイズ信号がどの程度筋電図記録に影響を及ぼすかについての情報は不足しているのが現状と考えられる.そこで本研究は,覚醒時の日常生活環境において筋電図記録に混入し得るノイズ信号の特徴に関する情報を収集することを目的とした.