日本顎口腔機能学会雑誌
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主機能部位と咬合接触
加藤 均徳田 彩子三浦 宏之岡田 大蔵星野 紘子長谷川 成男
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2005 年 12 巻 1 号 p. 6-11

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抄録
日々の臨床で修復する機会が多い第1大臼歯について, 咬合面各部の形態の機能的意義を明らかにするために, ミクロ的には噛みしめ時や咀嚼時における歯の変位様相を測定し, マクロ的には咀嚼時の主機能部位および食物動態を観察した.
その結果, 機能的咬合面形態を実現するための3要素を導くことができた.
すなわち,
1. 咬頭嵌合位を維持するための咬合接触
2. 咀嚼時に硬い食品を粉砕するための主機能部位
3. 食塊形成を円滑に営むための被蓋
である.
第1大臼歯が咬頭嵌合位を維持するための望ましい咬合接触としては, 下顎臼歯の頬側咬頭が上顎臼歯の咬合面窩に嵌合した上で, 噛みしみ時に歯軸方向へ咬合力が作用するような咬頭頂付近での1点以上の咬合接触が必要である.さらに, 咬頭嵌合位における咬合接触像を詳細に検討した結果, 第1大臼歯が主機能部位として食物の粉砕時に中心となって機能するためにも同様の咬合接触が重要であることが明らかとなった.
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