日本調理科学会誌
Online ISSN : 2186-5787
Print ISSN : 1341-1535
ISSN-L : 1341-1535
報文
長野県における涅槃会の行事食「やしょうま」の食文化とその伝承
中澤 弥子
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 58 巻 4 号 p. 178-191

詳細
抄録

 本研究の目的は,長野県における「やしょうま」の食文化を記録保存し伝承するための資料を得ることである。「やしょうま」について文献調査と関係者への聞き取り調査を行い,中野市で行われた「やしょうま」の料理講座のフィールド調査を行った。文献調査の結果から,江戸時代には,米粉の蒸した団子を「やせうま」と呼んだことと,長野県の寺で涅槃会に参拝者に新粉の団子を与えることを「やせうま」と呼んだことが明らかとなった。「やしょうま」の模様柄は昭和10(1935)年頃,松本の寺院で考案され,その後,全域に広がった。「やしょうま」の伝承講座は大変人気で,SNSを活用した情報発信とアーカイブ活動が行われていた。

著者関連情報
© 2025 一般社団法人日本調理科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top