神経眼科
Online ISSN : 2188-2002
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症例報告
レーザースペックルフローグラフィーを用いた視神経炎疑い症例におけるUhthoff徴候出現前後の眼血流測定
濱 奈緒子, 松本 直, 富田 匡彦, 功刀 葉子, 加藤 桂子, 堀 裕一, 石川 均
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2022 年 39 巻 1 号 p. 34-39

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抄録

 Uhthoff徴候は体温上昇に伴い視力低下などが出現する現象だが,眼血流との関係についての報告はまだない.我々はlaser speckle flowgraphy(LSFG)を用い,視神経炎疑い症例のトレッドミル負荷前後における,視神経乳頭血流を測定したので報告する.症例は25歳女性.1か月前から運動後や入浴後に一時的な右眼視力低下を自覚し,精査目的に当科紹介受診した.Uhthoff徴候と考え,トレッドミル負荷前後に視力,視野,視覚誘発電位(VEP),視神経乳頭血流を測定した.さらに,1年後の症状消失時に同様の検査を行い,その変化を検討した.Uhthoff徴候を認めている間では視野異常,VEP遅延を認めたが,運動負荷前後の視神経乳頭血流の傾向(左右差)に変化を認めなかった.また,自覚症状消失時の運動負荷前後で視力,視野,VEP,視神経乳頭血流の傾向に変化を認めなかった.本症例において視神経乳頭血流は急性期の視力,視野などの変化と関係は認めず,Uhthoff徴候との間にも明確な関連性はないことが示唆された.

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© 2022 日本神経眼科学会
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