心臓
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第28回 臨床不整脈研究会
心室中隔欠損症の血流jetが影響したと考えられた右室流出路起源心室頻拍の1例
宮永 哲大井 悠平姜 錬偲吉田 純山田 崇之鈴木 健一朗小菅 玄晴中田 耕太郎石川 哲也竹田 康小武海 公明山根 禎一吉村 道博
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2016 年 48 巻 SUPPL.2 号 p. S2_148-S2_151

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抄録

症例は,44歳,女性.心室中隔欠損症(Ⅰ型)を指摘されていたが,シャント量は微量であり経過観察されていた.また,以前から心室性期外収縮(PVC)(正常軸左脚ブロック型,移行帯V3-4)に伴う脈の飛びを自覚していた.平成26年10月,連発する動悸を繰り返し自覚し,近医でホルター心電図を行ったところ,非持続性心室頻拍(心拍数190/分,最長30連発)を複数回認め,翌日当院へ緊急入院とした.第4病日にカテーテルアブレーションを行った.臨床的なPVCは散見されたが心室プログラム刺激で誘発できず,右室内をCARTO mappingして心臓CTとMergeさせた.pace mappingは欠損孔と同じ高さの右室流出路前壁で良好であり,前壁側から通電を開始して側壁側まで通電を広げた.側壁側での通電中にPVCが連発し,同部で通電を繰り返すうちにPVCは出現しなくなり,イソプロテレノール負荷でも誘発されず,手技を終了した.術後はPVC単発のみとなり,約1年間心室頻拍の再発は認めていない.

心室中隔欠損症のシャント血流jetが当たる右室流出路前壁〜側壁起源の心室頻拍症例を経験し,アブレーション治療が奏功したため報告する.

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© 2016 公益財団法人 日本心臓財団
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