1980 年 21 巻 4 号 p. 252-259_1
加熱処理した Clostridium botulinum および C. sporogenes の芽胞数を種々の培地により測定し, 各培地の性能を pork pea infusion 寒天培地と比較した. その結果, 加熱損傷を受けた嫌気性タンパク分解細菌芽胞の再生用培地としては, 酵母エキス寒天培地がよいことがわかった. また, 培地に添加する還元剤としては, チオグリコール酸ナトリウムとシステインとの間に差は認められず, さらに, 加熱殺菌前に添加しても, その後に無菌的に添加しても同じであった.