日本シルク学会誌
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論文
画像処理による繭粒付数の計測方法
清水 重人大浦 正伸
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1993 年 2 巻 p. 26-30

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抄録
 今後、繰糸中の繭粒付数を画像処理によって自動的に計測する粒付数計測システムを開発するために必要な基本事項、例えば、システムの構成法、画素数と繭粒付数との関係などについて検討を行った。このシステムは、CCDカメラにより一定枠内の繭の画像を2値化し、その画素数をパソコンに取り入れて面積として粒数を連続的に計測しようとするものである。このシステムの基本的な機能を検証するために、まずカメラと測定対象物との距離と画素数の関係を求めた。次に室内の台上に置いた煮熟繭について、繭の粒の大小別および繭層の厚薄の層別の画像計測を行った。その結果、台上に置いた煮熟繭の計測画像を2値化処理後、画素数から繭粒付数を計数できる可能性を得た。
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© 1993 日本シルク学会
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