理科教育学研究
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原著論文
小学校教育における野外自然体験学習の実態と課題に関する研究 : 教師の意識をふまえて
宮下 治
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2012 年 53 巻 1 号 p. 133-145

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抄録

東日本大震災を経験し,日本列島に住む私たちにとっては知っておかなければならない自然事象に対する知識と知恵が必要である。そのためにも,プレートの仕組みや,プレート運動によって引き起こされる地震・津波・火山活動などの自然事象について,小学生の段階から学習内容とともに野外自然体験学習の中から体験的に学ばせていくことが必要である。本論文は,東京都と神奈川県の公立小学校における,①.自然事象と自然事象(理科)指導に対する教師の意識の実態,②.野外自然体験学習の実施状況,③.野外自然体験学習の実施内容の調査結果に基づき,現状と課題を明らかにした。その上で,小学校教育における野外自然体験学習の推進に向けた課題改善について提言を行った。

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© 2012 日本理科教育学会
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