理科教育学研究
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原著論文
高校生の環境倫理意識の実態 : 生態学的環境を中心として
山本 容子
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2012 年 53 巻 2 号 p. 343-358

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抄録

本研究では,「環境観」,「ディープ・エコロジー」の2つの尺度を用いて高校生の環境倫理意識の実態を調査・分析し,その特徴を探った。その結果,調査対象にした高校生の環境倫理意識の特徴として,以下の3点が明らかになった。(1)環境問題に対する意識が高く,「ディープ・エコロジー」の概念に対する肯定感が強い生徒が多い一方で,環境問題に対する知識,および,環境問題の解決に向けた行動が身に付いている生徒が少ない。(2)自然の中で興味・関心を持ち,遊び,過ごすことが好きな生徒が多いが,自然の中で自然との一体感を感じた経験,および,日頃から自然に接する機会がある生徒は少ない。(3)自然とのかかわりが密接な生徒ほど,「ディープ・エコロジー」の概念に肯定的である。

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© 2012 日本理科教育学会
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