2015年4月に大地震に遭遇したネパールにおいて防災教育を推進するために, 現地の教育状況に応じた教材として造山運動モデルを開発し, それを用いた実習の教育効果の検証を行った。現地の中学生, 高校生, 大学生を対象とした授業をそれぞれ1回実施し, 授業感想欄を設けたワークシートと, 高校生のみ数週間後に実施した事後アンケートを用いて授業評価を行った。ネパールではヒマラヤ山脈のでき方やインド大陸の移動については知らない生徒が多かった。エベレストでたくさん出てくるアンモナイトの化石は街中でよく売られているが, ほとんどの生徒は近くで見たことがなかった。生徒は実験や写真を用いる授業に対して好意的であり, 授業で使った造山運動モデルはヒマラヤ山脈の形成過程を理解するのに役立ち, ヒマラヤ山脈やエベレストに興味を高める効果があった。