小学校教員養成課程に在籍している学生の成人前期という発達段階,就職するという発達課題を考慮して,成人学習の特徴を踏まえた理科の模擬授業を導入した養成プログラムを実践した。2年生,持ち上がりの3年生35名が実践的な指導・支援の技能・能力を習得するため,学生が教師役,児童役の両方の立場から理科学習に関する技能・能力の状況を把握できる評価尺度を活用し,2年間にわたり自己評価,相互評価を行った。指導者,研究協力者は評価尺度,授業づくりのカテゴリ,学習指導要領のカテゴリ,教授能力のカテゴリに注目して集計・分析した。分析においては,目標が達成されたかどうかの判断基準を設定することにより,評価点を通して達成困難な技能・能力,達成が容易な技能・能力が明らかとなった。また,模擬授業の回数を重ねることで評価尺度の技能・能力,総合的な技能・能力,自信の向上がうかがえ,小学校理科の指導・支援に関する技能・能力養成プログラムが有効であることが示唆された。