抄録
筋ジストロフィー,頚髄損傷,ALS などにより上肢に障害を有する人は,日常生活全般を介助者からのサポートに依存している.この状況では,自立生活やプライバシー確保が困難となる.この状況を改善するために,1960 年代から各国で自立生活支援を目的としたロボットアームの開発が進められている.本稿では,2006 年から(独)産業技術総合研究所で開発されている,上肢に障害を持つ人の自立生活を支援するロボットアームRAPUDA を紹介する.RAPUDA の大きな特徴のひとつは,他のロボットアームと異なり,肘関節を持たない機構を採用しており,高い本質安全を確保している点である.