プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2000年度春季
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C-22 アーンドバリューを利用したプロジェクトのリスクマネジメント
能澤 徹
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 185-190

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抄録
EVMS (Earned Value Management System)はプロジェクトの実施時の進捗測定に重点を置いたANSIのガイドライン規格である。プロジェクトの進捗を計数化して捕らえる点で優れたものである。コスト管理面では大変有効であるが、期間管理面が若干手薄である。本論文はEVMSでの期間管理面の強化とリスクマネジメントへの拡張の方法を提案する。はじめにEVMSを作業ネットワークのクリティカルパスを中心に適用することで完了期間予測算定法を提示し、従来よりの完了コスト予測とあわせて、それらを予備期間、予備費と関連つけることでプロジェクト全体でのリスクマネジメントに活用する提案である。予備期間としては、CPMでのFree-Float, Total-Floatがあり、残業時間、土日等の休日も予備期間として位置付けることで、期間上のリスクマネジメントを現実に即したものとした。
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© 2000 プロジェクトマネジメント学会
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