抄録
本研究では、高エネルギーX線全散乱とX線吸収分光法によって SiO2 担持 Pd ナノ粒子の構造解析を行った。高エネルギーX線全散乱の PDF 解析によって求めた動径分布関数から、最大で 3 nm までの Pd ナノ粒子の長距離秩序を確認した。更に、X線吸収分光法によって Pd ナノ粒子の局所構造を解析した。Pd ナノ粒子の粒子サイズが 7 nm よりも小さくなると、Pd-Pd 結合距離が短くなることが分かった。Pd ナノ粒子の CO 酸化活性を評価すると、Pd-Pd 結合距離が短い Pd ナノ粒子の CO 酸化活性が高かった。