SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
ランダムネスを制御した強相関有機超伝導体の赤外顕微分光
佐藤 直道井口 敏古川 哲也杉浦 栞理米山 直樹池本 夕佳森脇 太郎佐々木 孝彦
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 12 巻 4 号 p. 197-200

詳細
抄録
 エックス線照射時間を単結晶上で変化させて照射し、分子欠陥量を連続的に変えながら導入した有機超伝導体 κ-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]Br 単結晶試料に対して、BL43IR において放射光遠赤外反射スペクトルのマッピング測定を行った。実験室光源を使用した中赤外反射スペクトルの結果と合わせて、エックス線照射によるランダムネスの増加に対して2次元 π 電子系が超伝導からアンダーソン局在と考えられる絶縁体状態に連続的に変化する様子を低エネルギースペクトルの変化としてとらえることに成功した。エックス線照射量の増加により金属的なドルーデ応答が抑制されていき、絶縁体転移後のスペクトルにはソフトギャップ的振る舞いが現れることを見出した。
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top