SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
棒状と円盤状の分子形態をもつ液晶分子の熱および光相転移の解析
内田 欣吾松本 宏紀西村 裕行川原 直樹北川 剛史真田 ひかる中村 啓人太田 昇清水 洋
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 9 巻 1 号 p. 40-44

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抄録
 棒状と円盤状にコンフォメーションを変える分子の液晶相の同定を行った。末端アルキル側鎖の炭素鎖が12のエーテル誘導体は、3つの液晶相を示し、最高温相は SmA 相、中間の液晶相は高次のスメクチック相の一つである SmI 相であることが示唆される結果を得た。均一配向液晶ドメインが微細になりがちな高次配向秩序相や高温領域で発現する液晶相の同定はSPring-8での測定が有利である。
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