日本水産学会誌
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ホソアオトビの卵の形態と九州近海における産卵期
一丸 俊雄水田 浩二中園 明信
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キーワード: 形態, 産卵期, ホソアオトビ,
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2006 年 72 巻 1 号 p. 21-26

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抄録
1998~2004 年の 4~8 月に長崎県五島列島沖および鹿児島県屋久島沖で採集したホソアオトビ Hirundichthys oxycephalus の卵を顕微鏡下で観察した。本種の卵は片側に直径 20 μm の纏絡糸が 1 本と 10 μm の纏絡糸が 5~7 本,その反対側に 6 μm の纏絡糸を 9~14 本有しており,H. coromandelensis の卵に似た形状をしている。纏絡糸の径は H. coromandelensis よりホソアオトビの方が細く,これによって 2 種を区別することが可能と考えられた。卵の出現は鹿児島県では 5~7 月,長崎県では 7~8 月であり,水温により産卵期は異なるものと考えられた。
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© 2006 公益社団法人 日本水産学会
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