日本水産学会誌
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東京湾の小型底びき網におけるグリッドの選択性
大畑 聡池上 直也仲村 文夫藤田 薫松下 吉樹
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2008 年 74 巻 1 号 p. 8-13

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抄録
マアナゴの漁獲を維持しながらマコガレイ小型魚の混獲を防ぐために,小型底びき網のコッドエンド下部に,水平のバーを配列したグリッドを取り付けた漁具を開発した。そして,バー間隔 13, 15, 20, 24 mm で曳網試験を実施し,マコガレイとマアナゴに対するグリッドの選択性を調べた。両種に対するグリッドの選択性は,魚体の鉛直方向の厚みとバー間隔の比および魚のグリッドに対する反応という 2 つの要因を合わせることにより表現できた。また,マコガレイ小型魚がグリッドから逃避する割合は,バー間隔 15, 20 mm でそれぞれ 4 割,6 割と考えられた。
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© 2008 公益社団法人 日本水産学会
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