イカ釣り操業時に船底下のスルメイカの分布密度を計量魚探で測定し,釣機 1 台 1 時間当たりの漁獲尾数(CPUE)との関係を調べた。分布密度の上昇とともに CPUE は上昇し,CPUE が極めて高くなると CPUE の上昇は頭打ちになった。分布密度は大きく上昇するものの CPUE はあまり上昇しない操業もあった。以上より,イカが集群した段階で漁灯を減点灯しても CPUE はあまり低下しないと予想された。実際の減点灯時には分布密度は上昇し,CPUE も上昇することが多く,減点灯は省エネ操業法として有効であることが分かった。