論文ID: 22-00004
ベニズワイガニ雄の成長を解明するため,2004年から2012年にかけて富山湾において桁網とかにかごで採集を行い,甲幅組成に見られる峰を複数の正規分布に分解した。雄の第3齢から第13齢の甲幅平均値は,それぞれ6.3,9.1,12.9,18.0,25.5,34.1,44.6,58.3,74.0,88.3,105.8 mmと推定された。相対的に大きな鉗脚を有する成体雄の割合は,第10から第12齢では2.8,11.4,34.9%と小さかったが,第13齢において半数以上の74.0%と推定された。