胆道
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教育講演
肝外胆管癌の術前診断
真口 宏介
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2008 年 22 巻 2 号 p. 140-148

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抄録
門脈塞栓術の普及と手術手技の向上により, 定型的な肝葉切除術が比較的安全に施行可能となり, 胆管癌の手術適応, 進展度診断, 術前の胆道ドレナージ法も変化してきている. また, 画像診断法も発展し, 特にMDCTなどの低侵襲性画像診断機器の進歩が目覚しい. 肝外胆管癌の術前に必要な画像情報は, 遠隔転移の有無と局所進展度診断であり, 後者には垂直方向と胆管癌に特有の水平方向進展がある. 水平方向進展は, 癌の肉眼型と占拠部位によって異なり, これに対応する診断が求められる. すなわち, 肝門部・上部胆管癌では壁内進展が多く, 胆管分離限界点を指標とした胆管像の硬化狭窄像の読影がポイントとなり, 中・下部胆管癌では表層進展が多く, 胆道鏡, 生検を要する例が多い. 但し, 胆管癌に対しては適切な胆道ドレナージを行いながら速やかに精査を進める必要があり, 現状ではENBDを中心とした内視鏡的アプローチが第一選択に位置する.
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© 2008 日本胆道学会
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