抄録
胆道癌の転移再発に対し外科的切除を含めた局所治療を施行した7例の治療成績を報告する.肝内胆管癌切除後の肝転移に再切除した1例は7カ月後に多発肝転移を認めた.肝門部胆管癌の右肝切除後局所再発の1例に光線力学的治療を施行し11カ月腫瘍制御が可能であった.胆嚢癌術後肝転移に焼灼療法を施行,近傍の転移巣には肝部分切除を施行したが早期に多発肝転移を認めた.乳頭部癌肝転移3例に局所治療を行った.1例は肝転移部分切除を施行し無再発生存中.1例は肝転移に焼灼療法施行するも効果なく肝部分切除を施行し無再発生存中.1例は乳頭部病変に光線力学的治療を施行するも腫瘍制御できず膵頭十二指腸切除術を施行.2年後肝転移を認め部分切除を施行,長期無再発生存中である.乳頭部や肝外胆管癌で異時性かつ単発肝転移では切除により長期生存する可能性がある.光線力学療法や焼灼療法は再発局所の完全消失は得られず姑息的選択肢と考えられる.