2017 年 31 巻 1 号 p. 39-48
悪性胆管閉塞に対する内視鏡的胆道ドレナージの動向について,切除可能例と切除不能例,遠位胆管閉塞と肝門部胆管閉塞に分けて解説した.切除不能遠位胆管閉塞と切除可能肝門部胆管閉塞に関しては,ほぼコンセンサスが得られている.一方,切除可能遠位胆管閉塞に対する胆道ドレナージに関しては,そもそも術前胆道ドレナージが必要なのか,必要とすればplastic stentとcovered metallic stentのどちらがよいかが問題となっている.また切除不能肝門部胆管閉塞に対する胆道ドレナージに関しては,plastic stentかmetallic stentか,片葉か両葉か,両葉metallic stentingの場合にはstent in stent法とside by side法のどちらがよいかが未解決である.いずれにしても切除可能例では外科医と連携をとった術前胆道ドレナージを行うこと,切除不能例ではre-interventionを考慮したstentingを行うことが重要である.