胆道
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症例報告
先端巨大症へのランレオチド酢酸塩長期投与中に発生した胆嚢・総胆管結石の1治療例
小泉 大佐田 尚宏
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2020 年 34 巻 5 号 p. 890-896

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抄録

ランレオチド酢酸塩は長時間作用型のソマトスタチンアナログで,副作用として5%以上の頻度で胆石症が報告されている.しかし,投与中に発生した胆道結石症に対する治療例は未だ報告されていない.我々はランレオチド酢酸塩投与中に発生した胆嚢・総胆管結石の治療例を経験したので報告する.症例は74歳女性.1985年に下垂体腺腫,先端巨大症と診断され,2度の手術と定位放射線治療後,2000年からオクトレオチド酢酸塩,2014年からはランレオチド酢酸塩徐放性製剤で治療中であった.2018年大腸内視鏡検査後に腹痛をきたし,腹部CTで脾被膜下血腫を疑われ,緊急入院した.血液検査で肝機能障害を指摘され,精査の結果,総胆管結石および胆嚢結石と診断された.内視鏡的に総胆管結石採石後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢内には多数の小結石を認め,成分分析ではビリルビンカルシウム98%以上のビリルビンカルシウム結石であった.

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© 2020 日本胆道学会
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