胆道
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胆嚢癌における化生性変化の病理組織学的検討
胆嚢癌の組織発生に関連して
橋本 幹稔
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1995 年 9 巻 3 号 p. 224-234

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抄録
胆嚢癌における化生性変化を検索するために胆嚢癌150病変(早期癌32病変)の病理組織学的検討を行った. 癌組織を固有上皮型癌, 化生型癌, 分類不能型癌に分類し, さらに化生型癌は胃型(偽幽門腺型および表層粘液細胞型), 腸型, 内分泌細胞型に亜分類した. 結果は固有上皮型癌15病変, 化生型癌105病変, 分類不能型癌30病変であり, 化生型癌の頻度が高く, 胃型化生癌(特に偽幽門腺化生型)の頻度が高かった. 周囲粘膜にも化生細胞は癌組織と同様に高頻度に認められた. 深達度と組織型を考慮して比較すると, 早期乳頭腺癌は早期高分化管状腺癌より化生型癌の頻度が有意に少ないが, 進行すると高分化管状腺癌と同等の高い頻度で化生がみられ, 一方, 早期高分化管状腺癌は3例の小胆嚢癌も含めてすべて化生型癌であった. 以上より, 胆嚢癌は化生型癌の頻度が高く, また化生型癌は固有上皮より発生し進行するとともに化生が進むものと, 最初から化生上皮より発生するものがある可能性が示唆された.
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© 日本胆道学会
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