胆道
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9 巻, 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 大井 龍司
    1995 年9 巻3 号 p. 203-206
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
  • 問題点とその展開
    鈴木 範美
    1995 年9 巻3 号 p. 207-217
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
  • 森安 章人, 北山 修, 伊勢 秀雄, 平間 義之, 本多 博, 内藤 剛, 太田 良雄, 納谷 一郎太, 鈴木 範美, 松野 正紀
    1995 年9 巻3 号 p. 218-223
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    胆石の体外衝撃波による破砕効果が胆石種類によって異なることを, 胆石内ムチンの含有量と分布状態の相違から検討した. 胆石切片をPAS-Alcian Blue (pH2.5) 染色すると, ムチンの網目構造が観察される. その分布は混合石が散在性で, ビリルビンカルシウム石 (ビ石) は層状構造の間隙を埋めるように密に分布していた. また, ムチン含有量をHexosamineを目安に比較すると黒色石は純コレステロール石 (純コ石) の約10倍, ビ石が約20倍の高値であった.in vitroで非石灰化胆石の衝撃波照射による破砕片の大きさと数の度数分布は, 純コ石, 混合石は5mm以下の破砕片に粉砕されたのに対し, ビ石, 黒色石は大きな破砕片を残すような壊れ方をした. すなわち, 胆石内ムチンの豊富なビ石, 黒色石は破砕されにくく, 大きな破砕片を残す結果となった. これは胆石内ムチンの網目構造が衝撃波の引っ張り力に抵抗するものと考えられた. したがって胆石内ムチンの分布と含有量はESWLに対する破砕性を規定する重要な因子の一つであると推察された.
  • 胆嚢癌の組織発生に関連して
    橋本 幹稔
    1995 年9 巻3 号 p. 224-234
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    胆嚢癌における化生性変化を検索するために胆嚢癌150病変(早期癌32病変)の病理組織学的検討を行った. 癌組織を固有上皮型癌, 化生型癌, 分類不能型癌に分類し, さらに化生型癌は胃型(偽幽門腺型および表層粘液細胞型), 腸型, 内分泌細胞型に亜分類した. 結果は固有上皮型癌15病変, 化生型癌105病変, 分類不能型癌30病変であり, 化生型癌の頻度が高く, 胃型化生癌(特に偽幽門腺化生型)の頻度が高かった. 周囲粘膜にも化生細胞は癌組織と同様に高頻度に認められた. 深達度と組織型を考慮して比較すると, 早期乳頭腺癌は早期高分化管状腺癌より化生型癌の頻度が有意に少ないが, 進行すると高分化管状腺癌と同等の高い頻度で化生がみられ, 一方, 早期高分化管状腺癌は3例の小胆嚢癌も含めてすべて化生型癌であった. 以上より, 胆嚢癌は化生型癌の頻度が高く, また化生型癌は固有上皮より発生し進行するとともに化生が進むものと, 最初から化生上皮より発生するものがある可能性が示唆された.
  • 野村 謙
    1995 年9 巻3 号 p. 235-240
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    胆石形成に果たす胆嚢の積極的役割を検討する目的で, ヒト胆石症胆嚢粘膜の細胞増殖活性の測定を行った. 81例の有石症例を対象とし, 39例の無石症例を対照とした. それぞれに対し抗PCNA抗体を用いてLSAB法で免疫染色を行いPCNA標識率を測定した. その結果, 有石症例で高い増殖活性, また胆石の種類では特に純コレステロール石, 混合・混成石において高い増殖活性を認めた. 増殖活性充進はヒト胆石症胆嚢の特徴的所見であり, 胆嚢が胆石形成に積極的な役割を担っているためと考えられた.
  • 福田 禎治, 轟 健, 川本 徹, 小池 直人, 菊池 正教, 菅原 陽一, 深尾 立
    1995 年9 巻3 号 p. 241-252
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    十二指腸乳頭部癌切除32例を対象として, 臨床病理学的予後因子と治癒切除後の再発様式を検討した. 生存率曲線に有意差(P<0.05)を生じた予後因子は, 切除根治度, 組織学的リンパ節転移(n), 組織学的十二指腸浸潤(d), 組織学的膵臓浸潤(panc), 静脈浸潤(v)因子であった. また, 組織学的進行度(stage)が高いほど生存率が低下した(P=0.07). 治癒切除後の再発率は37.9%で, 再発例のすべてに遠隔転移があり, 局所再発は18.2%であった. 転移臓器では肝転移が最も多く, 再発例の72.7%であった. 血行性転移陽性例におけるv(+)頻度は, 陰性例のv(+)頻度に比べて高い(77.8%vs42.9%)傾向(P<0.1)があり, v因子は血行性転移の予測因子となりうる可能性が示唆された.
  • 楠山 明, 土屋 嘉昭
    1995 年9 巻3 号 p. 253-259
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    胆管内発育という特異な進展様式により閉塞性黄疸を来たした肝門部肝細胞癌の1切除例を経験した. 症例は46歳男性, 食思不振・黄疸を主訴に来院血液検査では胆道系酵素とAFPの上昇を示した. 腹部超音波検査(US), CT検査所見では肝門部に内部不均一な3cm径の腫瘍像と左葉の肝内腿管の拡張を認め, ERCP造影ではBsの完全閉塞であった. 肝門部胆管癌の診断で減黄後開腹術を施行するも, 胆管Blsrに柔らかい腫瘍を触知し, 術中細径プローブを用いたUSでは門脈・胆管壁に浸潤なく胆管内腔のみの進展であることを確認でき, 尾状葉合併肝左葉切除術を施行した. 病理組織学的診断は seudograndular patternを呈する S4 原発の肝細胞癌であった. 術後経過は良好で10カ月を経過した現在再発の徴候はない. 閉塞性黄疸を初発症状とする胆管内発育浸潤型肝細胞癌の切除例の報告は比較的少なく, 系統的な肝切除が行えれば予後の向上が期待できるものと思われた.
  • 菊池 嘉一郎, 飯田 修平, 荻原 裕之, 古田 達之, 宇山 一朗, 高原 哲也
    1995 年9 巻3 号 p. 260-265
    発行日: 1995/06/28
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    胆嚢皮膚瘻と胆嚢肝管瘻を同時に認めた胆石合併胆嚢癌の1例を経験した. 症例は74歳女性. 主訴は右季肋部痛で, 同部に発赤腫瘤を伴う皮膚瘻の形成を認めた, 瘻孔からは無色透明液の流出をみた. 胃癌と子宮癌の手術既往歴があり, 皮膚瘻の位置は胃癌手術時の腹腔ドレナージ創痕に一致していた. 皮膚痩孔造影で胆嚢胆管が描出され, 多数の胆石と胆嚢底部の不整を認めた. 胆嚢管は閉塞しており, 胆嚢と胆管の交通は, 肝門部の胆嚢肝管瘻を介して行われていた. 腹部のUS,CT,血管造影検査等で胆石合併底部胆嚢癌と診断し手術を施行した, 胆嚢は胆石で充満し炎症所見著明, 胆嚢底部に浸潤型胆嚢癌が存在し, 同部が前腹壁に穿通していた. 所属リンパ節転移をみた. 拡大胆嚢摘出,肝床部肝合併切除術, R3廓清を施行した. 患者は術後2カ月で軽快退院したが, 退院後約2年で, 局所再発により癌死した.
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