2024 年 2 巻 p. 26-29
和温療法の臨床的応用は多彩で、多くの疾患の治療・予防に効果を発揮している。一般的に交感神経活性はLF/HF比等で評価され、和温療法によってLF/HF比が低下する事が知られている。今回交感神経活性が亢進し、疼痛出現した症例と高血圧症を呈した症例の2例を報告する。運動療法も低強度から中強度で行うことで交感神経活性の抑制が認められているが、交感神経活性亢進の状態が長く続いている症例に関しては週1回の運動療法では交感神経活性の抑制が乏しかった。そこで和温療法を週1回併用し、一定期間継続することで徐々に交感神経活性が抑制され、症状の改善を認めた。今回の症例では運動療法のみでは改善が乏しかった交感神経活性に対して和温療法が著効し、交感神経活性が亢進している症例では運動療法との併用が有用であるということが示唆された。