応用地域学研究
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投稿論文
  • 奥田 隆明, 張 銘
    2025 年 2024 巻 28 号 p. 1-11
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2024/05/20
    ジャーナル オープンアクセス

    観光消費は空間的自己相関モデルを用いて分析されることが多い。ところが、交通ネットワーク投資が行われると空間重み行列が変化することが考えられる。本研究では、交通ネットワーク投資の評価に用いられてきた周遊型観光消費モデルと空間的自己相関モデルの関係を明らかにし、交通ネットワーク投資による空間重み行列の変化を把握する方法を提案した。この方法を用いてリニア中央新幹線の名古屋開業による空間重み行列の変化を求め、外国人観光消費の空間的波及の変化、入国空港毎の観光消費の変化を分析した。分析の結果、東京都での観光消費は沿線地域の観光消費にあまり大きな影響を与えないのに対して、大阪府での観光消費は東京都の観光消費に大きな影響を与えるようになることが明らかにされる。

  • 田中 和氏
    2025 年 2024 巻 28 号 p. 12-24
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2024/07/03
    ジャーナル オープンアクセス

    近年、日本の都市公園で、居心地のよい賑わいのある空間等を目指して、従前の公園から大きくリニューアルされる取組が増えているが、これら取組は地域のアメニティを高め、都市に影響を与える可能性がある。一方、公園の大規模リニューアルには多額な費用を要するため、効果の検証が欠かせないが、既存研究はあまり見当たらない。このため本稿では、南池袋公園の大規模リニューアルが周辺の地価に与える影響について、JR池袋駅の東西の公園を対象としてDIDで検証した。同公園のリニューアルにより、400 m以内の地価に7–10%のプラスの効果があり、固定資産税等の潜在的な税収増加が整備費等を上回る可能性が高いことが分かった。

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