目的:短眼軸眼における白内障手術による角膜内皮細胞密度減少率の検討.対象と方法:2015~2023年に宮田眼科病院で白内障手術を行い,1ピース眼内レンズを挿入した症例を対象とした.眼軸長に基づいて患者を4群(<22,22~24,24~26,26≦mm)に分類し,診療録より後ろ向きに年齢,前房深度,角膜屈折力,術前および術後3カ月における角膜内皮細胞密度(ECD)と減少率を検討した.結果:2,908眼2,908人(年齢:72.2±9.6歳)が対象となり,眼軸長が<22,22~24,24~26,26<(mm)の各群は139,1,737,753,279眼であった.<22mmの短眼軸眼における術前のECDは,24~26mmの群よりも有意に低かった(p=0.025).短眼軸眼におけるECD減少率は8.5±11.0%であり,他の3群よりも有意に高かった(すべてp<0.01).多変量解析で眼軸長はECD減少率に有意に関連した.結論:短眼軸眼では,白内障手術によって角膜内皮細胞が減少しやすい.
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