高知市周辺の蛇紋岩にはブルサイトとともにハイドロタルサイト族鉱物が比較的よく伴われる。X線的には7.7,7.8,8.0Åの3種の底面間隔が確認され,これらの平均化学組成としてpyroauriteに相当する(Mg
6.20Ni
0.13Fe
3+1.67)(OH)
16(CO
3)
0.84・4H
2Oが得られた。これらの重金属交換実験ではCr,Ni,ZnよりもCuにおける交換率が最も高く反応後の底面間隔の増大からすれば7.8,8.0Åの2種が選択的に交換反応に与っている。
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