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井伊 伸夫, 松本 太輝, 金子 芳郎, 北村 健二
セッションID: B23
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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共沈法で合成したハイドロタルサイト(Mg-Al系層状複水酸化物)を、酸_-_塩の混合溶媒で処理することにより、重量減少また外観変化なく、炭酸イオンをほぼ完全に脱離させることに成功した。この脱炭酸イオンは室温で行うことができ、また、反応時間は分のオーダーであり、きわめて簡便な方法である。反応条件(酸および塩濃度)および反応メカニズムについて報告する。
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皆瀬 慎, 近藤 三二, 河村 雄行
セッションID: B24
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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高濃度固体懸濁液の粘度は、ロビンソン、江頭・和田、森・乙竹らによってアインシュタインの粘度式に修正が加えられて、材料係数として相対沈降容積なる概念が開発された。従来、ベントナイトの水和態の体積は、もっぱら液性限界や膨潤力によって工業的に評価してきた。本研究では、API試験法による懸濁液の塑性粘度から求めた相対沈降容積と、これら液性限界における体積比および膨潤体積比とが高い相関関係を示す結果を得た。
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高田 盛生, 福士 圭介, 佐藤 努, 柳瀬 信之
セッションID: B25
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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天然においてシュベルトマナイトという低結晶性鉄鉱物にヒ酸イオンが吸着される例が報告された。本報告では、シュベルトマナイトに対してヒ酸イオン(HAsO42-)、クロム酸イオン(CrO42-)、セレン酸イオン(SeO42-)、リン酸イオン(PO43-)そしてアンチモン酸イオン(SbO43-)の吸着実験をおこない、その吸着と吸着後の挙動を比較・検討した結果について発表する。
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岡田 友彦, 江原 祐介, 小川 誠
セッションID: B26
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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スメクタイト層間陽イオンを種々の陽イオン(希土類金属イオン、アルキルビオロゲン類など)で交換した層間化合物への4-ノニルフェノールの水溶液からの吸着を試みた。吸着等温線およびスペクトル特性から、層間化合物のミクロ構造が吸着挙動に及ぼす影響について検討した。
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亀島 欣一, 新井 裕之, 中島 章, 岡田 清
セッションID: B27
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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市販のサポナイトと共沈法で作製した層状複水酸化物(LDH)を原料に,スメクタイト/LDH複合体を作製した.複合化にはLDHの再構築性とミルによる物理混合を用いた.得られた試料は,粉砕に伴い親水性の向上が見られたが,親アルコール性は差が見られなかった.脂肪酸の吸着特性をオレイン酸ナトリウムで評価したところ,正の層電荷を持つLDHの影響が見られた.また,20nm以上のメソ孔を有する試料で,吸着量が顕著に増加した.
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佐藤 悌治, 田中 正範, 鈴木 一彦
セッションID: B28
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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尿酸の水溶液は弱酸性を呈し,塩基性物質との相互作用が先ず予想されやすい.一方、酸性白土の主要成分であるモンモリロナイトは,陽イオン交換性を有する層状の粘土鉱物であるため,その層間には含窒素環状化合物イオンのように大きな陽イオンも受容(吸着)できる.本報では,異なるpH域での酸性白土に対する尿酸分子の吸着挙動を,そのトートメリズムと酸・アルカリ添加によるイオン性の変化との関係から考察する.
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北 山 淑 江, 村 山 等, 島 田 藍 子, 清 水 研 一
セッションID: P1
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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γ-HCHのような疎水性有機塩素系農薬はTiO
2触媒単独では光分解が起こらないことはすでに知られていた。われわれはTiO
2-架橋マイカを光触媒として用いることにより、γ-HCHが完全に炭酸ガスと塩酸に分解することを見出した。本研究では、TiO
2-架橋マイカの水熱処理による触媒活性の向上と光触媒反応における粘土の役割について報告する。
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長野 志保, 鈴木 憲司, 田尻 耕治
セッションID: P2
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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ごみ焼却時に発生するHClガスやダイオキシン前駆物質の高温処理に、マイエナイト構造を有するアルミノシリケート(Ca
12Al
14-xSi
xO
33+0.5x)が有効であることがわかってきた。今回我々は、同物質をアルミナゾル,シリカ及び消石灰を出発原料として、空気雰囲気での加熱のみで合成できる方法を見出した。この新規合成法の詳細について特性とともに報告する。
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西牟田 浩司, 亀島 欣一, 中島 章, 岡田 清, MacKenzie Kenneth
セッションID: P3
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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鹿沼産の風化軽石からアロフェンを水ひ精製し,これに種々のリン酸イオンを表面修飾してリン酸修飾アロフェンを調製した.様々な重金属イオンを溶解した水溶液にこのリン酸修飾アロフェンを入れ,重金属イオンの除去能を調べた.その結果,種々の重金属イオンにたいする除去能は,それら重金属イオンのリン酸塩に対する溶解度積で説明ができ,溶解度積が小さなものほど高い除去率になることが分かった.
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橋爪 英夫
セッションID: P4
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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アロフェンとイモゴライトに対するリボースの吸着特性を検討した。等温線を作成。pHの影響をみた。アロフェンは影響ない、イモゴライトには、pHが他亡くなり吸着量は多くなる傾向がみられた。同じpHではイモゴライトのほうが多い傾向がみられた。
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武井 秀晃, 佐藤 潔, 江口 美陽, 高木 慎介, 立花 宏, 井上 晴夫
セッションID: P5
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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我々はこれまでに様々なカチオン性色素を粘土表面へ吸着させ、その吸収スペクトルから粘土表面への分子吸着挙動について検討してきた。本研究では吸着‐非吸着を吸収スペクトルから判断できる1価カチオン性色素の探索を行った。1価カチオン性色素の多くは高濃度で粘土表面へ吸着させると会合体を生成するが、このような複雑な吸着状態を生成せずに吸着‐非吸着を評価できる色素を見出した。さらにこの色素を用いて粘土表面への分子吸着挙動の評価を行った。
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渡辺 雄二郎, 生駒 俊之, 末次 寧, 山田 裕久, 田村 堅志, 田中 順三, 守吉 佑介
セッションID: P6
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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ベーマイトはその結晶構造に起因した陰イオン交換能を有し、放射性陰イオン捕獲材として期待される。一方、フッ化アパタイトは溶解度積が小さく、その緻密焼結体は放射性元素の長期固定化材として期待される。そこで本研究ではスプレードライ法によって焼結性の良いベーマイト球状粒子を作製し、パルス通電加圧焼結法でフッ素アパタイトとの複合焼結を行った。得られた焼結体はXRD,SEM及び三点曲げ強度試験で評価した。
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下村 周一, 山田 裕久
セッションID: P7
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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べーマイト板を珪酸ナトリウム溶液中で水熱反応させ、表面にゼオライトの生成をこころみた。濃度と温度をかえて、生成物をXRDとSEMで評価した
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横山 信吾, 渡辺 雄二郎, 宇野 光, 田村 堅志, 山田 裕久, 佐藤 努
セッションID: P8
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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水質汚染物質の一つであるアンモニウムイオンは、河川や湖沼の富養化をもたらし、アオコなどの異常増殖を引き起こす。本研究では、雲母鉱物が層間にアンモニウムイオンを安定に固定することに着目し、天然産のイライトに膨張性を持たせた試料を用いてアンモニウムイオン吸着実験を行ったので報告する。
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中村 和美, 杉山 俊見, 内田 佳邦, 中村 義之, 松井 和則
セッションID: P9
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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これまで3-アミノプロピルトリエトキシシランの粘土層間化合物について研究してきた。今回は3-アミノプロピルジエトキシメチルシラン(APDEOMS)を用いた試料の層間中の構造について検討した。X線回折、FT-IR、NMRの測定から粘土層間中には直鎖状シロキサンポリマーが存在し、アミノプロピル基の粘土層に対する配向の変化により底面間隔が変化していると考えられる。
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猪俣 和也, 小川 誠
セッションID: P10
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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焼成したハイドロタルサイトとオレイン酸Na水溶液を水熱条件下で反応させ、オレイン酸LDH層間化合物を合成した。得られた層間化合物の有機溶媒への分散性を調査し、ヘキサンを溶媒とした懸濁液をガラス基板にキャストすることでLDH膜を得た。
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高橋 悠也, 野崎 望, 小川 誠
セッションID: P11
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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塩化コバルト水溶液を用いたイオン交換反応により、層状ケイ酸塩マガディアイトの層間にコバルトイオン(_II_)を導入した。仕込み比によってCo(_II_)含量の異なる青色の生成物を得た。加熱処理に伴う構造、色の変化について調査した。
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田村 佳洋, 亀島 欣一, 中島 章, 岡田 清
セッションID: P12
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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スメクタイトのイオン交換性・膨潤性を利用して作製した,ハイブリッド機能材料が注目されている.本研究ではモンモリロナイト-酸化チタン複合体をゾルゲル法により作製し,作製条件により細孔構造と光触媒活性を制御することを試みた.既報では400_から_500度での熱処理を必要としているが,本研究では300度の熱処理で光触媒能を有する複合体が得られた.これは層間への酸化チタンの閉じこめと制御した粒径の相乗効果によるものと考えられる.
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板垣 哲朗, 黒田 一幸
セッションID: P13
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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カオリナイト層表面に固定化したアルコキシ基を交換するエステル交換法によって、様々なアルコール修飾カオリナイトを合成し、その反応性等を評価した。XRD, 固体13C NMR等の結果から1,3-プロパンジオール修飾カオリナイトの方が、メトキシ化カオリナイト、エチレングリコール修飾カオリナイトよりも中間体として反応性が高いことが明らかになった。また、上記中間体を用い、オメガ-ジオールをカオリナイト層表面に固定化した。
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村上 淳之介, 板垣 哲朗, 黒田 一幸
セッションID: P14
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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メタノールで修飾したカオリナイトと溶媒に溶かしたホスホン酸を反応させることでカオリナイト-ホスホン酸層間化合物を合成した。XRDパターンより基本面間隔の増大が示され、IRスペクトル、
31P CP/MAS NMRスペクトルよりホスホン酸の存在が示された。以上のことからカオリナイト層間へホスホン酸がインターカレートしたことが示された。
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本田 弥生, 平原 英俊, 會澤 純雄, 高橋 諭, 成田 榮一
セッションID: P15
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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近年、粘土化合物を充填した高分子材料は物性が改善されることから注目され、広く研究がなされている。本研究では、陽イオン性粘土であるモンモリロナイト層間にオニウム塩を取込んだのち、架橋剤として用いられているトリアジンチオール類を取込んだ有機無機層状複合体を合成した。その結果、モンモリロナイト層間への陰イオンの取込みが可能となった。また、合成した複合体はゴム架橋剤としての応用が期待できた。
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波多野 洋, 山口 朋浩, 樽田 誠一, 北島 圀夫
セッションID: P16
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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Na型フッ素四ケイ素雲母のSi4+をGa3+で置換した新規膨潤性フッ素雲母の合成を溶融法により試みた.Ga3+置換量(X)は,0_から_0.3mol/Si4O10とした.また,この雲母をホスト結晶としたアルミナ架橋体を合成し,その耐熱性と細孔特性を調べた.検討した組成範囲内でいずれも膨潤性フッ素雲母が生成した.X=0.1のGa3+置換型フッ素雲母から約220m2/gの比表面積を有する架橋体が得られた.B3+及びFe3+置換系についても検討中である.
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小松 正孝, 猿渡 和子, 山岸 晧彦
セッションID: P17
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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ラングミュアブロジェット法(LB法)を用いて粘土の単層膜を作製した。それをQCM(quartz crystal microbalance)の電極上に積層し、得られた薄膜粘土への有機ガスの吸着特性を調べた。
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鈴木 憲子, 神崎 やすし
セッションID: P18
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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Na型合成雲母がセシウムイオンに対して高いイオン交換選択性を持つこと、そのイオン交換がマグネシウムイオンとも関係することを演者らは報告をしてきた。今回は放射壊変のなかで共存を想定し、アルカリ土類金属イオンのセシウムイオン交換に対する影響を考察した。また、このイオン交換に対するマグネシウムイオンの関与も併せて報告する予定である。
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谷 幸則, 大橋 麻衣子, 宮田 直幸, 岩堀 恵祐, 相馬 光之, 瀬山 春彦
セッションID: P19
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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マンガン酸化真菌KR21-2株によって酵素的に形成されたマンガン酸化物への水中からの重金属イオンの吸着特性を調べた。このように生物的に形成したマンガン酸化物は、化学的に合成されたマンガン酸化物に比較した結果、各重金属イオンに対し、単位面積あたり10倍以上の吸着量を持つことが認められた。これらの結果から、微生物によって形成されたマンガン酸化物が、水環境中で微量な重金属イオンの動態に大きく寄与している可能性が示唆された。
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大橋 文彦, 田尻 耕治, 林 繁信, 和田 信一郎
セッションID: P20
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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急速混合法により合成したアロフェンについて、アルコール超臨界流体による表面修飾を行った。その結果、超臨界処理後のアロフェン表面には使用した溶媒の官能基が結合していることが明らかとなった。また超臨界処理を行うことでアロフェンの水蒸気吸着等温線はIUPACで示されるIV型からI型の等温線へと変化し、表面親和性が変化することが示された。その他の特性変化と共に報告する。
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礒部 昭宏, 芦原 江里香, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: P21
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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近年施行された土壌対策基本法により、重金属の環境基準値が強化された。対策として層状ケイ酸塩に吸着させる方法がある。一般的な層状ケイ酸塩の重金属吸着は、永久負電荷によるイオン交換に起因するため脱着しやすい。しかし、結晶核のシラノール基やアルミノール基による特異吸着に起因する場合は、脱着しない。本研究では、特異吸着を増強した2:1型層状ケイ酸塩粘土鉱物を用いて重金属の除去を試み、吸着メカニズムについて検討することを目的とする。
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佐藤 久子, 小野 寛太, 吉田 純, クリフ ジョンストン, 山岸 晧彦
セッションID: P22
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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1:1フィロシリケートであるカオリナイトの多形の安定性を密度汎関数による第1原理計算によって算出した。カオリナイト、ディッカイト、ナクライトに関して、単層との比較においてその積層によるエネルギー差を算出し、安定性を調べた。さらに、層間の水素結合の影響を明らかにした。
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鈴木 麻起子, 高橋 みどり, 鈴木 正哉, 前田 雅喜
セッションID: P23
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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イモゴライトの生成において陰イオンの存在は阻害因子になると言われている。本研究では、イモゴライトの高濃度合成時における溶液中の陰イオン濃度の影響を検討した。Si濃度を固定し、溶液中の陰イオン濃度を変えて合成を試みたところ、所定の陰イオン濃度以上になると、イモゴライトの生成が阻害されることがわかった。また、イモゴ ライトが生成した場合には加熱前後の陰イオン濃度に変化が無かったのに対し、生成しなかったときには溶液中の陰イオンは減少していた。
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宮本 早苗, 鈴木 正哉, 犬飼 恵一, 田尻 耕治
セッションID: P24
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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イモゴライトの合成においては、加熱前の段階にて前駆体懸濁液を純水に分散させるが、このときのエージング時間が生成に大きな影響を与えているとされている。そこで本研究では、イモゴライト自動合成装置を用いて、生成におけるエージングの効果について検討を行った。またイモゴライトの生成温度についても、検討を行ったので報告する。
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犬飼 恵一, 宮本 早苗, 鈴木 正哉, 前田 雅喜
セッションID: P25
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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1次元結晶のイモゴライトは、合成において不確定要素が多く、合成において性質の再現性は非常に乏しい。合成条件を変えて、形体・特性の変化から研究を展開することが多くなされて来たが、合成の再現性を重点にしたものはほとんどない。合成条件を忠実に再現する自動合成装置を開発と操作のマニュアル化によって再現性の良いイモゴライトの合成が可能となった。この装置による合成イモゴライトのAFM観察を行った。
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山崎 淳司, 高橋 舞
セッションID: P26
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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結晶子サイズを10nm以下に制御しながら、炭酸イオンを含まない条件下で結晶質ハイドロタルサイト様物質を調製することで、炭酸イオンに対する本来の強い陰イオン選択性が抑制され、目的とする陰イオンのイオン交換効率が高くなることがわかった。さらに、ナノサイズの結晶質ハイドロタルサイト様物質を分散乾燥することで、さらに目的陰イオンの吸着量、流体への分散性、充填性が向上することが示された。
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茅野 美保子, 小川 Makoto
セッションID: P27
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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尿素を用いた均一沈殿法によりCo-Al系LDHの合成を行った。生成物についてXRD、IR、SEMなどを用いて評価したところ、粒径が最大で40μm程度の大型で均一な六角板状のLDHが生成していることが確認できた。合成したLDHの性質について評価を行った。
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金子 芳郎, 井伊 伸夫, 松本 太輝, 北村 健二
セッションID: P28
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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3-アミノプロピルトリメトキシシランの酸触媒(塩酸、硝酸)によるゾル-ゲル反応によって、ヘキサゴナル相を有するロッド状ポリシロキサンを合成した。これは界面活性剤や長鎖アルキル基を有するモノマーを用いないで、規則性ナノ高次構造をもつシロキサン結合骨格材料を合成した初めての例である。合成方法、生成のメカニズム、また、生成物のキャラクラリゼーションについて報告する。
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井伊 伸夫, 金子 芳郎, 松本 太輝, 北村 健二
セッションID: P29
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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ヘキサメチレンテトラミンは、高温水中でアンモニアとホルムアルデヒドに変化する。これを用いた均一沈殿法により、Mg-Al系層状複水酸化物の合成を試みた。耐圧ステンレス容器中、120_から_140℃、24時間の条件で、1_から_15μm程度の径を持ち、六角板状で結晶性の良いMg-Al系層状複水酸化物を得た。合成条件および得られた化合物の組成について報告する。
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仮屋 真悟, 富田 克利, 河野 元治
セッションID: P30
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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未加熱及び650℃、700℃、800℃に加熱したクロライトを出発物質にして、塩酸および水酸化ナトリウム溶液で煮沸することによって、クロライトの人工変質実験を行った。酸の濃度と煮沸時間をコントロールすることによって、クロライト/スメクタイト混合層鉱物が生成した。また、水酸化ナトリウム処理でも混合層鉱物が生成した。
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高橋 英和, 富田 克利, 河野 元治
セッションID: P31
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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鹿児島県に広く分布するシラスを原料にして、150℃,180℃,200℃,300℃で粘土鉱物の合成を行った。NaOHとMgCO<SUB>3</SUB>を加えた実験と、FeSO
4とNa
2を加えた実験では、容易にスメクタイトが生成した。少量のカリウムイオンを加えることによって混合層鉱物が生成した。
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小暮 敏博, 鈴木 正哉
セッションID: P32
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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本発表では電子回折を用いていかにImogoliteのチューブ径を決定するかを述べるとともに,国内の様々な天然imogoliteの径についてその測定値を報告する。
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大河原 正文, 三田地 利之
セッションID: P33
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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クニピアFとカオリン鉱物について,それぞれの残留強度パラメータ(Φ'r)と陽イオン交換容量(CEC)との関係を検討した。その結果,クニピアFはCEC値が高くφ'rが小さい。カオリン鉱物は,CECは低いがφ'rはスメクタイトより大きい。
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筒井 政則, 黒田 真人, 横山 信吾, 佐藤 努
セッションID: P34
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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本研究ではアルカリ環境下におけるスメクタイト溶解に寄与する溶解反応表面の特定とその定量的評価を行った。異なる粒子サイズを示す試料を同一のスメクタイトから調整し溶解実験を行った結果、BET比表面積を用いた溶解速度は粒子サイズに依存するのに対して、粒子端面積を用いた溶解速度は粒子サイズに依存せず一定の値を示した。これらの結果は、溶解反応表面が粒子端面であり、BET比表面積は反応表面積を正しく評価していないことを示唆している。
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松本 泰治, 飯沼 友英, 磯 文夫, 山村 隆, 三星 敏雄, 後藤 義昭
セッションID: P35
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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我々はゼオライトA成形体をアロフェン成形体から直接結晶化法により作製した。NaOH溶液中で水熱処理することによるゼオライトAの結晶粒径は合成条件に影響された。本研究では、合成条件が結晶粒径とマクロ孔特性に及ぼす影響を検討した。反応溶液のNaOH濃度の増大は反応速度を増大させるが、結晶粒径の減少を引き起こした。反応温度の増大は、反応速度と結晶粒径を増大させた。ゼオライトAの結晶間の空隙が形成するマクロ孔は均一な細孔分布を示し、その径はゼオライトAの結晶粒径の増大に直線的に比例して増大する。
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宇野 光, 渡辺 雄二郎, 横山 信吾, 田村 堅志, 山田 裕久, 守吉 佑介
セッションID: P36
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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ゼオライトは陽イオン交換能を有し、河川・湖沼の富栄養化の主因であるアンモニウムイオン除去材料として期待される。我々はゼオライトの一種であるフィリップサイトをゾルーゲル法によって合成し、生成メカニズム及びアンモニウムイオン吸着挙動を検討した。結晶性を粉末X線回折法で調べ、形態を走査型電子顕微鏡で観察した。またアンモニウムイオン吸着量はアンモニア電極で測定した。
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田村 堅志, 山田 裕久, 横山 信吾, 渡辺 雄二郎, 山岸 晧彦
セッションID: P37
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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ゼオライトゲルを分散させた水面上に両親媒性分子を展開し、気液界面にて有機-無機ハイブリッド薄膜を調製した。表面圧力−分子面積(π−A)等温線はゼオライトゲル濃度の増加に伴って分子面積は増加した。種々の条件で形成したハイブリッド薄膜を基板上に移し取り、原子間力顕微鏡(AFM)観察を行った。
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湊 淳一, キム ユンチョン, 山田 裕久, 渡辺 雄二郎, 横山 信吾, 田村 堅志, チョー スンベク, 小松 優, スティーブンス ジ ...
セッションID: P38
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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韓国産ゼオライト(クリノプチロライトとモルデナイトの共存。不純物として、長石、イライトを含む)を空気分級した後、アルカリ水熱処理(1,3、および5NのNaOH溶液中、反応温度100, 150, および200 ºC、保持時間17時間)した。処理後の試料をXRDおよびSEMで特徴づけると共に、アンモニウムイオン吸着挙動を検討し、空気分級プロセスとの相関を明らかにした。
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大沢 新吾, 森 恒士郎, 庄山 泰輔, 上原 元樹, 佐々木 孝彦, 堤 貞夫
セッションID: P39
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
会議録・要旨集
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Liバーミキュライト及びLi-A、Ca-A型ゼオライトとアルカリ量を調整した各種セメントとの反応性及び反応生成物を検討した。その結果、Ca-A型ゼオライト及びLi-A型ゼオライトは水和セメント中の水酸化カルシウムと反応(ポゾラン反応)し、ハイドロカルマイト様物質が生じること。Ca型と比較してLi型の残存傾向が大きいこと。一方バーミキュライトにはポゾラン反応性がないことがわかった。
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松原 誉詩夫, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: P40
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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現在、含水アルミノケイ酸塩であるゼオライトは様々な産業廃棄物を原料として生成できることが確認されている。原料の中には炭化物が含まれるものがある。ゼオライト生成の際に炭化物が共存することで、ゼオライト生成に影響を与える可能性考えられる。ゼオライト生成に与える影響に関する基礎的知見を得ることを本研究の目的とする。炭化物共存量の増減で出液相原料からのゼオライト合成においてはゼオライト種の変化が確認できた。
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竹村 幸恵, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: P41
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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製紙スラッジの主成分であるパルプセルロース(PC)共存下でゼオライトを合成し、製紙スラッジ再利用化に向けての基礎的知見を得ることを目的とする。PCをシリカ源(S)、アルミ源(A)、また両方に浸漬し、濃縮(N)させる三つの含浸法を用い、Si/Al原子比を1に調整、熱処理した。その結果、すべてのPC内にゼオライトが生成していた。含浸法N、A、Sの順でPC繊維内にゼオライトが多く確認された。
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金川 健祐, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: P42
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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ごみ焼却を溶融炉で行い、ごみをスラグ化することで再利用が可能である。再利用法の一つに溶融スラグの人工ゼオライト転換がある。しかし、溶融スラグ中の各成分がゼオライト転換に関してどのような影響を及ぼしているか、未だ不明な点が多い。本研究では、共存させる含有成分を区別し、純粋系においてゼオライトを合成することで、各成分がゼオライト転換に与える影響について基礎的知見を得ることを目的とする。Mgを加えることによりゼオライト転換を阻害することが分かった。
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片田 裕士, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: P43
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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フォージャサイトタイプ人工ゼオライトは細孔径が他の人工ゼオライトと比較して大きいため、選択的に大きい分子を吸着することができる有用なゼオライトである。本研究では耐酸性に着目し、Na-P1と比較することでフォージャサイトがどの程度の酸濃度までその構造や陽イオン交換能を保持できるかという基礎的知見を得ることを目的とする。人工ゼオライト1 gにpHを調整した硫酸50 mL加え酸処理した結果、フォージャサイトの方が酸によって破壊されやすいことがわかった。
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松平 亜希, 西田 叔且, 礒部 昭宏, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: P44
発行日: 2004年
公開日: 2006/05/13
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現在、わが国の産業廃棄物のうち、約半数は再利用されているが、残りは埋立などの最終処分されている。最終処分場の残余年数はわずかであり、産業廃棄物の更なる減量化処理や再生利用が求められている。この中でも、特に瀬戸内地方の石材採掘業由来の切削くず(未利用岩石)に対しては、再利用法が確立されていない。本研究では、未利用岩石の再利用のために、この岩石として代表的な花崗岩、流紋岩を用いてゼオライト転換を試みることを目的とする。
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