環境心理学研究
Online ISSN : 2189-1427
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原著
  • 宮坂 真紀子, 山野 雅之
    2018 年 6 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/05/12
    ジャーナル オープンアクセス
    病院の環境に関する研究では,患者や医療従事者が自然に触れることが出来たり,自然風景を鑑賞出来る環境があるときは,ストレスの緩和や精神的な疲労からの回復が促進されることが知られている。本研究では,注意回復理論(attention restoration theory:ART)に基づいた回復環境(restorative environments)の視点から,アートが院内の環境評価に及ぼす影響を調べるために日本語版のPerceived Restorativeness Scale(PRS)を用いて実験を行った。参加者は美術専攻および心理学専攻の大学生で,モニターに提示された3条件(1:アート無し, 2:アート有り(物語:動物を主人公に描いた作品), 3:アート有り(自然:自然風景を描いた作品))の院内環境の写真を観察して評価を行った。実験の結果,専攻や性別の違いにより評価の程度は異なるが,いずれもアートが施工された場合は施工されていない場合に比べて評価が高かった。これらの結果から,アート作品を設置した院内環境は,設置しない場合と比較してより回復的な環境であると認知されることが示唆された。
  • 安藤 香織, 大沼 進, 安達 菜穂子
    2018 年 6 巻 1 号 p. 12-21
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/05/12
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,他者の行動をフィードバックすることが,家庭の電気使用量に影響を及ぼすかをフィールド実験により検討した。他世帯の電気使用量と自世帯の使用量の比較を行うことで電気使用量を2%程度減少させる効果があることが報告されているが,それに伴う心理的プロセスは充分に明らかになっていない(Haig, 2014; Allcott & Rogers, 2012) 。本研究では大阪市で行われた「Leading Eco Lifeつるみ」プロジェクトの参加者を対象に他の参加者の電気使用量をフィードバックした。分析の結果,フィードバック群とフィードバックなし群の電気使用量の減少は有意傾向であることが示された。1回のみの他者行動のフィードバックでもわずかではあるが電気使用量に差が見られた。またフィードバック群間での差は見られず,自世帯と他世帯の比較を含むかは電気使用量に影響を及ぼさないことが示唆された。電気使用量を従属変数とした重回帰分析では,質問紙で回答した環境配慮行動の実行度も有意な規定因となっており,意識的な環境配慮行動の実行が電気使用量にも影響を及ぼすことが示された。
大会ワークショップ報告
口頭発表
ポスター発表
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