本研究では,無線LAN (Local Area Network) において,インターネット上でマルチメディアデータのストリーミング配信と再生及びそのデータを優先配信するサービス品質 (Quality of Service (QoS)) の制御技術を用い,ライブ配信で品質検証を行い,安定した通信を行うために確保すべき伝送速度を示す。配信手順として,まずマルチメディアデータをWeb カメラで取り込み,次いで,配信要求しているクライアントに動画をライブ配信する。その後,Linux コマンドで伝送速度を制御する。アクセスポイント,クライアント及びサーバーによって構成される実験環境のもと,ノートPC とスマートフォンのクライアントでストリーミング配信によるパケットの受信率や欠落率の計測及び性能評価を行い,安定した通信を得るために確保すべき伝送速度を示す。さらに,クライアントの増加に対してQoS を保証する安定した通信を行うために確保すべき伝送速度を示す。最後にノートPCとスマートフォンのパケット欠落率を比較し,端末による性能の差異を示す。