パーソナルコンピュータ利用技術学会論文誌
Online ISSN : 2433-7455
Print ISSN : 1881-7998
最新号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 2021 年 16 巻 2 号 p. H1
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
  • 2021 年 16 巻 2 号 p. T1
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
  • 王元元 , 佐藤海龍 , 岳五一
    2021 年 16 巻 2 号 p. 1-11
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
    旅行先の観光情報を集める手段としてWeb上の観光サイトを利用して,ユーザレビューや評価などの情報を総合的に判断して計画することが多くなっている。しかし,これらは観光名所もしくは宿泊施設のどちらかの情報に偏る傾向が強く,双方の関係性までは殆ど考慮されていない。また,人気順(クチコミ総合評点による)や売れ筋順(売上による)に基づいた宿泊施設ランキングでは,自分の好みや旅行の目的などの観光ニーズが考慮されていない。そこで本研究では,観光名所と宿泊施設の関係性に着目し,位置情報,宿泊者レビューの分析と評価,および観光名所と宿泊施設間の物理的距離,の3因子に基づき,観光名所と宿泊施設の2者の関係性を抽出する。そして,観光名所に最適となる宿泊施設のランキングをユーザに提供する手法を提案し,効率的な旅行計画を支援する。また,これによりユーザは観光名所の情報を調べながら自分の観光ニーズに合う宿泊施設を発見することができる。本論文では,提案した宿泊施設ランキング手法について述べ,ユーザの観光ニーズに合わせた宿泊施設ランキングの実行例を示す。最後に,距離算出手法の比較を行い,アンケートによる提案ランキング手法の有用性を評価する。
  • 佐々木陽祐 , 山見慧 , 高橋正信 , 中野雅行
    2021 年 16 巻 2 号 p. 12-19
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
    病理組織診断において鑑別に有用な指標としてNC比がある。NC比を求めるには細胞の面積とともに核の面積を高精度で求める必要がある。深層学習を用いた核の抽出手法では核かどうかを画素ごとに判別する手法(面的抽出手法)が提案されているが,ネットワークの出力を2値化する閾値によって核面積が変動する問題がある。この問題を解決するために核輪郭を閉領域として抽出する手法について検討した。2値化閾値によって輪郭線の太さは変化するが中心位置は変化しないため,核面積を高精度化できる。核輪郭の抽出処理では,抽出できなかった欠損箇所をRecursive additive complement network ( RacNet ) により補完する。RacNetにおいて輪郭が過剰に抽出され面積誤差が大きくなる問題を改善するため,補完する領域を限定する処理を導入した。肝組織の無染色標本の位相差画像を用いて実験を行った。核の抽出精度は面的抽出手法に比べて少し低下するものの,核面積の平均絶対比率誤差は5.5%と,面的抽出手法(9.7%)の半分程度にまで低減できた。面的抽出手法では核面積は2値化閾値により変動したが,輪郭抽出手法では核面積の変動もほとんど無く,核面積の高精度化に対する輪郭抽出手法の有用性が示された。
  • 森大河 , 山田光穗 , 石井英里子 , 星野祐子
    2021 年 16 巻 2 号 p. 20-29
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
    近年 ,情報通信技術の普及により ,情報収集の多くが Web 閲覧によるものへと変化している。しかし高齢者や身体障碍者の中にはインターネットからの情報取集が困難な人がおり ,デジタルディバイドが社会問題の一つとなっている。そのため ,Web 閲覧を支援する取り組みは盛んにおこなわれている。一方で ,生体情報をWeb 閲覧の支援に用いた例は少ない 。しかし視線情報は ,対象者の注意や興味が反映されると言われており有用な情報として様々な分野で活用されている。そこで本研究では視線情報を活用することに着目し ,Web 閲覧中のユーザの 注視点座標 に存在する 文章を抽出し ,文章解析等を経て ,ユーザが更なる追加情報を得るために活用できる検索キーワードを推薦 ,自動で検索が行われる Web 検索支援システムの開発を試みた。 検証により ,ユーザが興味のあるトピックに合わせて推薦されるキーワードが適切に変化することを確認し ,ユーザの検索意図を反映させた推薦が可能であった。これにより Webページを閲覧するだけで更なる情報が提案されるため ,有益な情報の取得が容易になる という点で ,あらゆるユーザの情報収集をサポートできると考える。
  • 野坂祐介 , 石井英里子 , 星野祐子 , 山田光穗
    2021 年 16 巻 2 号 p. 30-39
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
    著名な画家によって描かれた絵画は,画家が主題として描いたフォーカルポイントに鑑賞者の注視点が惹きつけられ,視線の動き に規則性があると考え研究を行ってきた。このような絵画鑑賞時の注視点のデータベースを作成することにより,人の視線予測を目指して研究されている顕著性マップと実際の視線との一致度の評価に役立てることができる。その成果として,顕著性マップのアルゴリズムにフォーカルポイントを組み込むことにより,顕著性マップと視線の一致度が向上す るこ と を示している。しかし,絵画の中にはフォーカルポイントや顕著性のある部分を必ずしも注視されないものも存在する。先行研究では絵画の鑑賞時間を 15 秒と短めに設定したため ,注視箇所の多い絵画において,フォーカルポイントや顕著性のある部分を時間内に注視するに至らなかった可能性があると仮定した。そこで鑑賞時間を 30 秒に設定し,前半と後半の 15 秒の注視点を比較した。その結果,後半の 15 秒に新たな箇所を注視するわけではなく,前半の 15 秒に注視した部分をあらためて見る傾向があることが示され,鑑賞時間を延ばしても必ずしも 注視 行動は変化しないことが示唆された。
  • 篠原未歩 , 石井英里子 , 星野祐子 , 山田光穗
    2021 年 16 巻 2 号 p. 40-55
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
    映像視聴が人にもたらす効果の研究では,主観評価や眼球運動計測を用いる研究が多く行われているが,生体信号を軸とした研究事例が少ないのが現状である.また,「癒やし効果」に関しては評価基準が難しく,明確な研究報告が行われていない.そこで,本研究では「癒やし効果」に着目し,主観に左右されない生体信号を用いることで高精細映像がもたらす効果を明らかにする.癒やし効果の評価にはリラックスに関連する副交感神経の影響を評価することが最適だと判断し,計測する生体信号は心拍数,呼吸数,脳血流動態,皮膚温度とした.さら に,映像品質に関する重要な要素である解像度と色域 ・輝度に着目し, ,2種類の実験を行うことで,より詳細に高精細映像が人にもたらす癒やし効果を解析・検討した. 本研究結果では,高解像度・広色域・高輝度の自然映像に 大きな 効果が見られた.このことから,高品質な映像条件で視聴することによって,実際に見る景色に近づき,自然の中にいる時と同等の癒やし効果を得られる可能性が高いことを示した.
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