医療系eラーニング全国交流会講演要旨集
Online ISSN : 2758-5581
最新号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 讃岐 勝
    p. 20-21
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    オンライン授業,ハイブリッド授業,など経て再び対面授業に戻りつつある教 育現場であるが,授業の収録は継続されていることが多く,復習をする重要なツールとして 利用されている。この状況のもと,学生の学び方がオンライン授業から如何に変化したの か本項では学習ログから検討する。その結果,対面授業を経た方が効率的に学習が進ん でいることを示唆する結果を得たので,それについて報告する。
  • 田中 雅章
    p. 22-25
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    H看護師養成校では、筆者が窓口担当者となり2015年より電子書籍配信サービス(以降 e-Books)の運用を開始した。初年度は教科書のe-Books化率は78%であったが、翌年にはe-Books化が 94%へとなった。さらに非常勤も含め授業で使用するほぼ全てのPowerPointやプリントなども電子化 され、電子化された教科書やPowerPointはe-Booksから自由に閲覧が可能となった。学生は学校より 支給されたタブレットやスマートフォンから、いつでもどこでも教科書や教材を閲覧できる。e- Booksは何らかの操作をするたびに利用ログが生成される。この利用ログを学習ログとみなして学習 分析を試みた。ところが、看護師養成課程はカリキュラムの都合で臨地実習や長期休暇は利用ログが 著しく変動する。さらに期末試験や進級試験のシーズンはスキマ時間を有効活用した過去のPower Pointの閲覧数が大幅に伸びる。そのため、単純にe-Booksの利用回数で個人別の時系列分析や国家試 験の合否別の学習分析の比較ができなかった。そこで、月別に利用ログの多い順に順位づけを行い、 多い順位を比較する相対的学習量の変化で解析する分析手法を採用した。この分析手法で分析した結 果、看護師国家試験の合否理由を個人別に示唆することができた。
  • 油川 ひとみ, 野平 知良, 橋本 剛, 赤羽 大悟, 長岡 由女, 太原 恒一郎, 清水 顕, 市来 真彦, 三島 史朗, 天野 景裕, ...
    p. 26-28
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    東京医科大学ではLMS(Moodle)をベースとしたe ラーニングポータル「e 自主自学」を全 学に導入し、e ポートフォリオシステム(Mahara)、コンテンツ制作システム(Xerte)、手書きレポート評価 システム(飛ぶノート出雲)を統合したシステムで運営している。e ポートフォリオに記載された省察のテキ ストデータは構造化されていない。データを整理することによって、アンケートやログからは得られない学 生の学びを反映した学習履歴データが得られ、学習分析に用いることができる。本研究では、e ポート フォリオに学生が省察を記載する要因を調査し、かつ、臨床実習の省察からテキストマイニングを行い、 診療科別の教育内容の分析と教育改善の資料として使用可能であるかを調査した。その結果、教 員の積極的な関与がe ポートフォリオの記載率の向上に影響している可能性が示唆された。また、頻 出語を用いて、診療科の実習の特徴を表すデータが取得可能であることがわかった。分析はBI ツール を用いて行うこともでき、今後の教育IR センターの活動にも利用できると考えられた。
  • 森本 容介, 油川 ひとみ
    p. 29-32
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    Moodle を用いたフルオンライン授業における,学習履歴データの蓄積と集計, 視覚化の取り組みを紹介する.Vimeoから配信する講義映像の視聴ログを取得するために, Moodle のプラグインを開発した.本実践においては,Moodle のログからxAPI のステートメ ントを生成する.生成したステートメントを事前集計することによって,BI ツールを通して教 員に統計情報を提供できる.
  • 堀場 文彰, 杉浦 真由美, 佐久間 寛之, 稲熊 容子, 阿部 かおり, 村山 裕子, 大越 拓郎, 齋藤 利和, 大槻 眞嗣
    p. 36-37
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    オンラインで、アルコール依存症の治療者育成に向け臨床現場で即戦力となり得る人 材を養成できる実践的な医療研修プログラムの構築に取り組んだ。研修プログラムは「専門的知識」と 「演習」で構成した。専門的知識はLMS上で実施し、演習はオンライン会議システムを利用し事例検 討を行った。
  • 伊部 慎太朗, 真嶋 由貴惠, 桝田 聖子, 松田 健, 木村 良太
    p. 38-41
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    腰痛は性別や職業を問わず,多くの人が悩む症状の1 つであり,原因の1 つに座位時間の 長さがある.日本人の勤務時間に占める座位時間は70~80%(平均7 時間で世界最長)といわれており, 長時間の悪い座位姿勢が腰への負担を大きくしているといえる.そこで本研究では,座位における腰部へ の負担を軽減するために,正しい姿勢への意識変革を行うことを目的とする.そのために,対象者の座面の 圧力をセンサーで測定し姿勢を評価する姿勢測定マットを開発した.センサーは座位姿勢時の臀部と大 腿の接続後部の位置に設置する.本稿では,開発した姿勢測定マットの概要とパイロット調査の結果を報 告する.
  • 遠藤 大二, 金井 彩香, 近藤 圭也, 遠藤 太一
    p. 42-45
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    発表者らは,主体的な学びを講義の中で実現する方略について検討してきた.本研究の 対象とした酪農学園大学獣医学類の学生は,成績評価を重視する傾向が強く,レポート等ではインタ ーネット情報と生成AI を活用することにより高い評価を得られる可能性が高いことから,講義内で 主体的に学んでもらうことは難しい.発表者らは,専門知識を必要とする講義での主体的な学びを実 現する方法として,講義中の小テストで周囲と打ち合わせること,生成AI まかせの検出を含むレポ ートについてのチェックシステムと手書きノートの予備評価システムが有効であると考え,試みを勧 めている.本発表では,それらの仕組みと試行結果を報告する.
  • 山内 光, 真嶋 由貴惠, 桝田 聖子
    p. 47-48
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    大学生を含む若年成人への脳血管・心疾患の原因となる高血圧症の早期予防が推 奨されている.しかし大学生の高血圧予防に対する意識や行動はほとんど醸成されていないのが現状 である.大学生の血圧測定促進に焦点を当てたチャットボットシステムの研究ではその有効性が検証 されている.本研究では,さらに高血圧予防における行動変容を促進するためのチャットボットシステム を開発したので報告する.
  • 古堅 裕章
    p. 49-50
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    看護職への関心を高めてもらい,看護職を志す動機付けの一助にすることを目的として 「高校生の一日看護学生体験」が実施されている.昨年実施した「心音聴診学習用ゲーム」におい て,物語の主人公としてゲーム感覚で演習に取り組めることが好評であったため,第2 弾として「呼吸 音聴診学習用ゲーム」を作成し実施した.昨年度に引き続き,聴診の知識・技術を学ぶだけでなく, 自分が目指す看護師のような行動ができるようになったと実感できる事を重視し,早期発見が必要な 呼吸器疾患であるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)について,帰宅後に家族に対して話し合い(問診) を行うことをゲームのクリア条件に設定した.心音聴診学習用ゲームと同様に,本教材を用いた看護 学生体験も,楽しみながら聴診技術を身に付けるとともに,看護師への興味関心を高め,体験した学 習内容に基づいて実際に行動する意思をもたらす可能性が示唆された.また,アナログとデジタルゲー ムの利点を生かしたゲーム教材の設計・製作方法により,様々なコストを下げてゲーム教材の導入が 可能になると考えられる.
  • 江口 明世
    p. 51-53
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    日々の医療現場では多重課題が常態化し、そのうえに作業の中断や患者の病態変化とい った課題が加わる中で、医療者は「どの作業を優先すべきか」という意思決定を常に要求されている。 この判断結果が重大な有害事象を招く可能性があるにもかかわらず個人の資質に任されていることが 多い。このような意思決定の場面の学習は、臨場感や没入感が得られる現実味のある教材が望ましく、 XRであれば自身の勤務する環境を忠実に再現した空間で、変化する多重課題場面が体験できると考え た。今回は我々が制作した学生および多職種医療スタッフの多重課題場面でのノンテクニカルスキル を学ぶ教材を紹介および使用経験を報告する。
  • 松下 毅彦, 淺田 義和, 椎橋 実智男
    p. 54-57
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    当部会では、動画や音声などのマルチメディア素材を容易に利用でき、学修者のレ スポンスに応じて学修内容を変えることができる「分岐型教材」を作成できる教材作成ツールを開発 した。従来のツールに比べ、作成作業が容易で作成した教材の汎用性が高いなどの特徴を有する。 このツールの概要を報告し、今後の展望を考察する。
  • 合田 友美, 松本 宙
    p. 59-61
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    2023年6月、‘小児の輸液療法中の看護’を受講したA大学3年次生98名を対象にVR教材を活 用した演習の感想およびログデータを調査し、有用性について検討した。その結果、9割以上の学生が 演習目標を達成しており、VRの視聴によって[実際にそこにいるような感覚]をもちながら、輸液療法 中の子どもと母親の反応、および看護の実際について[イメージ化が進む]ことを実感していた。そして、 [視線/視点を自由に移動できるメリット]や [選択問題・チェックポイントが出題されることによる知識 の向上]を感じ、[能動的に疑似体験できる]効果を体感することで、[VR教材を使用して輸液療法を学 ぶことの意味]を見出し [小児看護への興味の高まり]を感じて、8割の学生が「演習をまた体験したい」 と学習意欲を高めていた。 ただし、わずかではあるものの、VR酔いや機械操作の難しさなど[視聴のしづらさ] を訴える学生 がいたためサポート体制の強化が必須である。
  • 坂田 信裕
    p. 62-63
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    文章作成AI などの生成AI が急速に展開していることにより、AI を積極的に 活用する社会、Society 5.0のへの移行が進んできていると考えられる。しかし、そのような 環境を利用する上で、従来からのICT リテラシー教育などの内容では不十分であることも 分かってきた。そのため、生成AI にも考慮した新たなAI・デジタル利活用へのリテラシー 教育を考えていく段階となっている。今回、以前から取り組んできた新たなテクノロジーの 展開に対応したリテラシー教育を基盤に、生成AI の利活用をも含む新たな授業について 検討しており、その考え方や計画及び現状を報告する。
  • 松田 健, 中村 裕美子, 真嶋 由貴恵, 桝田 聖子
    p. 64-65
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    少子高齢化が進む日本では,それと同時に増え続けると考えられる認知症患者 を支援するための様々な技術が必要であると考えられる.そこで本研究は,AI 技術を活用した 認知症家族をサポートするAI チャットボットを生成AI の技術で構築する方法について検討し, それをデータサイエンス教育分野に活用する方法について考察する.
  • 二瓶 裕之, 西牧 可織, 米田 龍大
    p. 66-68
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    数理データサイエンスAI 教育プログラム(MDASH)を構成する授業科目において、学生 一人一人が画像生成AI を使って、プレゼンテーションで聴衆に伝達したい情報を具体的な画像として 具象化させた。「医療分野におけるAI 活用」をテーマとしたプレゼンテーションを構成する過程で画像 生成AI を利用させたことで、医療現場や医療器具などの疑似画像を使えるようになるなど、画像生 成AI技術の可能性や限界を体験させることができた。これにより、医療分野でも活用が広がる画像認 識技術への興味や関心を深めることができた。さらに、既存の情報リテラシー教育のテーマの1つであっ たプレゼンテーション技法の教育内容をMDASH に準拠した内容へと拡充するための1つの有効な方 策にもなると考える。
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