ヒューマンファクターズ
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21 巻, 2 号
ヒューマンファクターズ
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
研究論文
  • 樹野 淳也, 前田 節雄
    原稿種別: 研究論文
    2017 年21 巻2 号 p. 49-58
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    現在,自動車運転中の通話に使用するための多様なハンズフリーデバイスが市販されているが,それらの 使用が情報音の認知に及ぼす影響が懸念されている.そこで,本報では,ハンズフリーデバイスの形式の違 いがドライバの認知・判断・操作に与える影響を調査する実験を行った.具体的には,ハンズフリーデバイ スで通話をしている実験参加者にドライビング・シミュレータを運転させ,危険を知らせる音声の発生から ブレーキペダルを操作するまでに要した時間を測定した.3 種類のハンズフリーデバイス条件および通話な し条件での結果を比較したところ,通話なし条件,骨伝導ヘッドセット,イヤホン,スピーカの順で反応時 間の平均値が短く,分散分析および多重比較の結果にも一部で有意差があった.この結果から,ハンズフリ ーデバイスによる通話は,ブレーキペダル操作の遅延に影響を及ぼすことになるものの,骨伝導デバイスは 他のデバイスに比べ反応の遅延が少ない可能性が示唆された.
  • ―伝達情報に対する仲介人の賛同を高める観点から―
    伊藤 朝陽
    原稿種別: 研究論文
    2017 年21 巻2 号 p. 59-67
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    本研究のテーマは官僚制組織内の知識移転であり,電力会社内においてヒューマンファクターの考え方を,研修で受講者を通じて社内に展開する事例を題材としている.その目的は仲介人となる受講者が伝達された情報に対して賛同する要因の解明であり,特に送り手,仲介人,仲介人の上司,受け手の4者との関係性の視点から明らかにすることである.2014 年 2 月から 2015 年 3 月までに開催された計 5 回の研修において, 受講者全 98 名を対象にアンケートを実施した(有効回答率約 98%).分析の結果,仲介人が知覚した,送り手自らの伝達する情報に対する賛同度合いが大きいほど,仲介人は伝達情報に賛同していることがわかった.本結果に基づき,官僚制組織内の知識移転をより円滑にするための,情報伝達の3つの心得と1つの具体策を提案する.
  • 作田 博
    原稿種別: 研究論文
    2017 年21 巻2 号 p. 68-79
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    プラント産業においては、保守作業者は作業手順書を使用して作業することが一般的である。国内の原子力発電所の不 具合には作業手順書に係る要因が多くを占めており、作業手順書自体の改善が望まれているが、具体的な改善方法は提 案されていない。そこで、作業手順書の具体的な改善方法を探究するために、保守作業者が作業手順書を使用して作業する場合の認知行動モデルを提案した。モデルの検討にあたっては、FRAM手法(Functional Resonance Analysis Method) を活用し、作業手順書に必要な情報を整理し、その情報の表現形態上の問題点を抽出した。また、そのモデルの妥当性を確認するために、保守作業者によるレゴ・ブロック組立の基礎的実験を行った。実験においては、無意味な形と自動車の形の2種類のレゴ・ブロックと、5種類の作業手順書を用意し、ヒューマン・エラー数との関係について有用な知見を得た。
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